最近、学生を中心にシンスプリントで来院される患者様が増えてきています。
シンスプリントについてその原因と治療法などについてご紹介します。
(シンスプリントとは?)
シンスプリントとは、「使いすぎ症候群(オーバーユース)」による障害の一つで、走る・飛ぶなどのハードなトレーニングを繰り返し行っていると発生しやすいと言われています。特にシーズンの初めや新人選手が急激にハードなトレーニングを行うと発生しやすいです。
脛骨の周りにある骨膜が炎症を起こし、運動時や運動後にすね内側の中央から下方1/3にかけて、ズキズキとした痛みが生じます。
同じ部位の痛みでも疲労骨折をしている時もあり、長引く痛みの時は整形外科で精密な検査を行うことが必要です。
(痛みが出た時は?)
痛みが出た時の応急手当として
①練習量を減らす
②アイシング(氷で15分)を繰り返し行う
以上2点を行います。
繰り返し同じケガをしないように、発生原因を究明し、根本から改善することが必要となります。
1)外的要因を検証
練習環境(グランドサーフェスの状況、練習時間など)
シューズ(ソールの減り具合、クッション性など)
2)内的要因を検証する
オーバーユース、ランニングフォーム
扁平足・回内足・下腿外旋などマルアライメント
下肢筋力不足、柔軟性低下 など
当院では、発生原因について問診を行いながら原因を究明し、以下のような治療を進めて行きます。
1)痛みをとる治療:炎症のある骨膜にハイボルテージなど高電圧の電気治療を行い、炎症を早期に収めます。
2)組織の再生を進める治療:超音波などを使い組織の修復を促します。
3)扁平足に対するリハビリ:タオルギャザーなど足底筋のトレーニングを行います。
4)マルアライメントの調整:扁平足、下腿外旋、回内足など崩れたアライメントの調整を行います。